放射線治療AIのスタートアップ「アイラト」、山梨県の実証実験サポート事業に採択

東北大発のスタートアップ企業「アイラト」は、山梨県による実証実験のサポート事業に、自社のプロジェクトが採択されたと発表した。

AIを用いた放射線治療の社会実装を目指す東北大学発スタートアップ アイラト株式会社(本社:宮城県仙台市 代表取締役:木村祐利、角谷倫之)が提案するプロジェクトが、山梨県が実施する県内全域を対象にした実証実験のサポート事業「第5期TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」に採択されました。

引用元:放射線治療AIで医療DXを支援する東北大発スタートアップ アイラト、山梨県が実施の第5期「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」に採択! 前立腺癌に対する後ろ向き評価結果も公開!|アイラト株式会社のプレスリリース

放射線治療AI"AIVOT"で新たな医療を切り拓く

アイラトは、放射線治療AI"AIVOT"の開発を進めるスタートアップ企業。近年需要が高まっている放射線治療"IMRT(強度変調放射線治療)"の課題や、治療計画の時間的・人的コストの解決・緩和を目指し、東北大学大学院医学系研究科と共同開発を行っている。そしてこの度、山梨県が実施する「第5期TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」に採択された。

TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」実施の背景

当事業の背景には「リニア駅の設置」がある。山梨県は、来たるリニア開業を契機に、多くの人々を呼び込むべく「リニアやまなしビジョン」を策定。最先端技術で社会実証プロジェクトを行う企業等をサポートする「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」を実施した。計42社の応募があり、採択されたのは7社。アイラトはそのうちの一社だ。

終わりに

上記に挙げたIMRTは、放射線を腫瘍に集中的に照射できる・強度を変えられるという点で、従来の放射線治療よりも高い効果と副作用の軽減が期待されているものの、課題も多いのが現状。実証実験を経て、放射線治療の進展が見られるか、注目される。

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