メタバースのツール・デバイス

メタバースを楽しむにはツールやデバイスが不可欠である。しかしVRゴーグルのような高価なものを必要とせず、スマートフォンで気軽にアクセスできるものも増えている。

メタバースのツール・デバイスの種類

【VRヘッドセット】

頭に着けるヘッドマウントディスプレイと、手で操作するコントローラーのセット。Oculus RiftやHTC Viveなどのヘッドセットは、高度な3Dグラフィックスとインタラクティブな操作性を提供しており、ゲームや教育、ビジネスなどで活用されている。

【ハプティックフィードバックデバイス】

触覚情報をユーザーに伝えるデバイス。触覚の再現は、メタバースの臨場感を向上させ、没入感を高める。ハプティックグローブや振動コントローラーは、オブジェクトに触れる感覚をもたらす。医療訓練やプロトタイプ設計、アートなどで革新的な応用が期待されている。

【メタバースブラウザ】

ウェブブラウジング体験をメタバースに適応させるツール。ユーザーはウェブコンテンツを3D環境で閲覧し、他ユーザーとの対話やコラボが可能となる。Mozilla HubsやDecentralandはメタバースブラウジングを実現し、新しいデジタル空間の創造を促進している。

メタバース空間に応じたデバイス

メタバースのデバイスは、XR(クロスリアリティ)技術において3つに分類できる。XRとはデジタルと現実の空間を融合させた様々な技術の総称。以下、各技術に沿ってメタバースデバイスを分類する。

【VR】のデバイス

「仮想現実」と訳されるVR(Virtual Reality)は、デジタル映像で構成された空間。VR用HMDを接続することで、仮想空間に存在するような没入感覚が得られる。画面越しだがPCやスマホで3D空間を楽しめる場合もある。ゲームやエンタメ、研修などに活用できる。

【AR】のデバイス

「拡張現実」を意味するAR(Augmented Reality)は、現実世界にデジタル映像を重ねる空間技術。スマホやARグラスなどでアクセスする。VRと違ってリアルベースが特徴だ。ゲーム・エンタメのほかECやナビゲーション、業務効率化など広範囲に活用できる。

【MR】のデバイス

「複合現実」のMR(Mixed Reality)は、VRと現実世界を両立させる空間技術。現実空間のスキャンデータを専用ゴーグルに投影し、3Dホログラムを表示できる。臨場感あるプレゼンやナビ、業務に活用可能だ。

今後のメタバースツール・デバイス

VRヘッドセットの解像度向上や軽量化、ハプティックフィードバックデバイスの感度向上、メタバースブラウザの機能拡張などが進められている。多様な身体特性に対応できるアクセシビリティの実装化も、ユーザーを拡充する上で欠かせない課題の一つだ。

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