メタバース展示場が登場 建築業界のDX化に新たな視点

建築・建設の業界において、メタバースを使った展示や設計・施工シミュレーションが注目されている。株式会社ARKLETが運営するメタバース住宅展示場「Metavuild」が、株式会社ナックの手がける地場建築業界向けサービス「D-mot」に採用されることとなった。

株式会社ARKLET(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:村上拓朗、以下ARKLET)が運営するメタバース住宅展示場サービス「Metavuild」が株式会社ナック(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:吉村寛、以下ナック)、工務店を支援する建築コンサルティングカンパニー(代表:大場直樹)の運営する地場建築業界向け無料のサービス「D-mot」に採用されました。

RKLETとナックの協業により、地場建築業界のDX促進をサポートする無料サービス「D-mot」にメタバース展示場が新登場|株式会社ARKLETのプレスリリース

住宅展示場への出展コスト削減と集客を両立

RKLETとナックの協業により、地場建築業界のDX促進をサポートする無料サービス「D-mot」にメタバース展示場が新登場|株式会社ARKLETのプレスリリース

住宅展示場への出展にはコストがかかり、地場工務店にとって大きな負担となる。メタバースでの展示であれば手軽な住宅展示を実現でき、また実際に足を運ぶよりもハードルが低いため、集客にもつながる。

D-motのメタバース展示場は無料で提供される。さらには施工事例のない工務店であっても、3Dモデルを用いれば展示を行うことができる。さまざまな面で工務店にメリットのあるサービスとなっている。

建築とメタバースの関係性

メタバースと建築・建設業界は相性が良い。コストをかけることなく建物を再現できるため、設計者と施工主との間でのイメージ共有としても役立てることができる。モックアップなど実物をスケールダウンしたモデルを作成するより、リアルなイメージを共有することが可能だ。

課題は、ITの知識やウェブ集客等のノウハウがない工務店が多い点だ。メタバースでの住宅展示や業者間でのイメージ共有がさらに活用されるには、工務店業界のDX化が推進される必要がある。

メタバースの建築業界での活用については、こちらの記事でも詳しく解説している。

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