スポーツが「推し活」コンテンツとして、世の中に受け入れられて久しい。2023年8月24日(木)スポーツ・エンタメのWeb3.0・DX化をメイン事業とするplayground株式会社は、サッカー・J1の北海道コンサドーレ札幌、バレーボール・V1のヴォレアス北海道と協働する実証実験が、経産省公募の「スポーツDX促進事業(スポーツ団体の収益拡大に向けたDX推進実証事業)」に採択されたと発表した。
エンタメDXクラウド「MOALA」を展開するplayground株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:伊藤 圭史、以下、playground)がサッカー・J1の北海道コンサドーレ札幌、バレーボール・V1のヴォレアス北海道と取り組む「ファンと共創し体験と感動をコレクションする」実証事業が、経済産業省が公募した、令和5年度「スポーツDX促進事業(スポーツ団体の収益拡大に向けたDX推進実証事業)」に採択されました。
ヴォレアス北海道、北海道コンサドーレ札幌と共に取り組む「推し活3.0」事業が経産省のスポーツDX促進事業に採択|playground 株式会社のプレスリリース
経産省に端を発するスポーツDX-鍵を握るのは「推し活」か
出典元:北海道コンサドーレ札幌 公式HP ニュース
新型コロナウイルスの感染拡大により、スポーツ業界は、チケット、スポンサー、物販を主軸とする収益構造の限界に直面。従来に代わる且つこれまで以上の収益確保が急務となった。他方、欧米のスポーツ産業ではWeb3.0を始めとするデジタル技術の導入より、収益が拡大する実例が次々と生まれていた。そこで経産省は、スポーツ業界へのDX技術導入を推進。スポーツ界に新たな収益源を生み出すサービスを開発・実証する委託先の公募に踏み切った。そこで採択されたのが「推し活」×「Web3.0」を実現し、スポーツ・エンタメ業界に新たな境地を拓くWeb3.0企業・playground株式会社だったのだ。
推し活・Web3.0がスポーツ産業にもたらす光明とは
playgroundは、以前からヴォレアス北海道(V1)と推し活事業に取り組んでいるという実績がある。チームの応援やグッズ購入など、”推し活動を行った”証明書(NFT)を10種以上のバリエーションで発行するなど、コレクション欲の強いファン心理を的確に突いた事業を展開。兼ねてより推し活とWeb3.0の親和性の高さを証明していた。そして今回は北海道コンサドーレ札幌(J1)とのタッグが決まり、ファンとの共創関係は一層強まる見込みだ。時代と共に”ファンのあり方”は確実に変容しており、彼らは物事への熱狂ぶり、その行動の仔細をSNS等で発信する傾向がある。また、今後のWeb3.0の担い手とされるZ世代の6割が「推し活」に関心があると示す研究もあるなど、いかに個々の行動に影響を及ぼしているかがわかる。Web3.0によって、スポーツ界に新たなビジネスモデルが構築されていく過程に注目したい。
終わりに
スポーツ産業の収益低迷を打破すべく、公募を実施した経済産業省。その経産省が「推し活」に課題解決の活路を見出したことは、推し活の経済効果、社会的影響の大きさを端的に示している。以前から、日本は海外に比べてスポーツの文化が浸透していないと言われてきた。今後スポーツ分野での推し活がさらなる隆盛を遂げれば、これまで関心がなかった人にもスポーツの魅力が伝わり、日本人のスポーツに対する見方・関わり方が変わっていくかもしれない。推し活とWeb3.0の掛け合わせは、そんな未来を予想させる。